修繕積立金の注意点
みなさんこんにちは! 武蔵野市 中古住宅リノベーション 365リノベ吉祥寺スタジオの高橋です。
本日は、マンション購入の際に必ず目にするであろう「修繕積立金」についてご説明します。
始めに修繕積立金とは、外壁・屋根・エントランス・エレベーター等のいわゆる共用部を中心に修繕工事や維持管理を行うために、入居者全員が負担する積立金を意味します。
修繕積立金の額は、向こう30年以上に及ぶ長期修繕計画に基づいて総費用を算定し、住民でつくる管理組合が毎月集めています。多くのマンションでは、最初を安く設定し段階的に増やす方式を取っていますが、購入初期段階での負担を低く抑えて売りやすくしているケースもあるため注意が必要となります。
なお、月々の増額には、管理組合による総会での決議が必要で、当然ですが増額幅が大きいと合意が難しくなります。国土交通省の調査によれば、当初額からの最終的な増額幅は平均すると約3.6倍で、中には10倍を超えるケースもあるそうです。結果的に合意へ至らず、積立金が不足するケースも相次いで発生し、2018年にはなんと約35%のマンションが不足する事態へ陥っているんです。
以上のとおり修繕積立金は、住宅ローンや管理費と合わせて毎月必ず払うものですので、支払額の高さ低さに目が行きがちです。しかし、適正に修繕積立金が積み立てられていない場合は、大規模修繕工事が適正に実施されず、入居者の生活に影響を及ぼしかねません。
マンションの総戸数にもよりますが、修繕積立金は多い分には問題ないものの、少ない場合は黄色信号と考えるべきかもしれません。
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