どこまで自由にできる?マンションリノベーション

リノベーション 2016年12月11日

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マンションのリノベーションをお考えの方は、リノベーションにどのようなイメージを持っていますか?なんとなく、木造の一戸建てに比べたら自由度がなさそうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

 

近年は予算を抑えることや、こだわった空間作りのために、中古マンションを購入してリノベーションをする人が増えています。構造はいじれないので多少の制限はありますが、マンションリノベーションはかなり自由に計画できることも多いんですよ!

 

そこで、ここでは構造を含めた観点から、マンションリノベーションがどこまで自由にできるのか見ていきたいと思います!中古マンション+リノベーションが気になる方はこちらを先に読んでみて下さいね。

 

どこまで工事していいの?専有部分と共有部分

 

まず、マンションをリノベーションする場合はどこまで自分でいじっていいのかを把握しなくてはなりません。戸建と違って、マンションは自分で手を加えてよい専有部分と、手を加えてはいけない共有部分があります。
マンションごとに細則がある場合もありますが、基本的には下の表のようにわかれています。

 

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リノベーションができる範囲は、所有上の専有部分ということになります!つまり、所有上の共有部分には手を加えることができません。
エントランスなどみんなで使う場所や、構造上の柱や梁はもちろんですが、玄関や窓、バルコニーも建物全体のデザインを崩しかねないため、自分で好きにすることはできないんですね。

 

窓は、年数が経っているマンションだと内側もアルミのサッシなため、どうしても古く見えてしまいます。勝手に変えることもできませんが、ここで活躍するのが二重サッシです!二重サッシなら、部屋の断熱性も上がりますし、内側からも綺麗に見え、さらに窓を交換するより費用が抑えられます!一石二鳥ならぬ、一石三鳥ですね!!



リノベーションしやすい構造がある?

マンションの間取りを変更する際、気をつけていただきたいのが構造です!組み立て方の違いによって制限が変わり、理想の間取りにできるかに影響が出てくるんです。

 

1.ラーメン構造

ラーメン構造は、柱と梁を額縁のように組み立てて強さを保っています。

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上の図は、ラーメン構造の平面図です。青色の柱が建物を支える柱なので、灰色の壁は基本的に取り払うことが出来ます!そのため、大幅な間取り変更や広い空間づくりがしやすい構造です。

 

ただし、大きな建物を支えている柱と梁も、とても大きなサイズです。それまで部屋の境目で目立たなかった柱や梁のでっぱりが出てきてしまうことがありますので、それらを上手く利用した間取り・家具配置になるように考慮しましょう!

 

2.壁式構造

構造としては、柱や梁のでっぱりがなく地震にも強いので優れているのですが、リノベーションで大幅な間取り変更を考える際にはラーメン構造より制限の出やすい組み立て方です。
壁そのものが構造体であるため、簡単に壁を取り払ったり、開口を大きくしたりすることは容易ではありません。

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マンション構造の違いから見ると、ラーメン構造の方がリノベーションしやすいと言えます。”マンション購入+リノベーション”をお考えの方は、ラーメン構造のマンションを選ぶと、リノベーションの自由度が増す場合が多いですよ!
今住んでいるマンションが壁式構造だったり、強度や壁式構造のマンションを選ばれたりする方も、諦める必要はありません!全部が全部取り払えない壁とは限りませんし、取れない壁を基準としつつ理想の間取りを叶える工夫をしていくのも楽しいはずです!

 

どちらにしても、マンションの構造をきちんと把握しておくこともリノベーションを成功させるためには重要になりそうですね!



水廻りの場所って変えられるの?

専有部分とマンションの構造がわかったら、いよいよ間取りを考える段階!なのですが、広いLDKや収納たっぷりの寝室など、夢の間取りを当てはめていくと、「あれ?お風呂がここにあっては邪魔だ。」「トイレがここにあったら部屋が狭くなってしまう!」なんて事態が発生するかもしれません。
でも、マンションは各住戸の中に給水する場所、住戸の外に排水する場所は決まっていますよね(配管は間取り図のPS(パイプスペース)を通っています)。その水廻りの場所を変更することは可能なのでしょうか?

 

間取りを変えるリノベーションでは、室内の壁や床、天井を取り払って構造体だけにする、「スケルトン」の状態にすると思います。そうすることによって、電気の配線もしやすくなり、給排水も動かすことができます。ただ、構造によっては出来ないこともあるので、事前に確認が必要です!

 

1.配水管が下の階の天上裏にある

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この構造は、築30年以上たっているマンションに多く見られます。
下の階の天上裏を配管が通っているので、水漏れの可能性が大きくなります。そのため、水廻りの移動には不向きです。

 

2.配水管が住戸の床下にある

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床板(フローリング)と、コンクリートスラブの間を配水管が通っている構造です。
この場合は配管を長くすると勾配が小さくなってしまうため、移動には不向きと言えますが、床高を上げて床下のスペースを広くしてあげれば勾配を取ることができます!
ただし、その分天井高が低くなってしまったり、掃き出し窓の床の収まりが悪くなったりする可能性もあることを考えなくてはいけません。

 

3.床下のスペースが大きい

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新しいマンションでは、逆梁工法というものがあります。この工法はその名の通り、梁を逆転させて床下のスペースを大きくとるというなんとも画期的な形です!
また、この工法でなくても床下のスペースを多くとるように設計されたマンションでは、比較的容易に水廻りの移動ができます。

 

このように、水廻りの移動にも方法がいくつかあったり、制限が出てきたりします。状況によって予算も大きく変わってきますので、早めに確認が必要です。
中古マンションでは、それまでの住人の方がリフォームをしていて、床下がどうなっているかわからなくなっていることもあります。その時は、着工して床を解体してから工法や予算が確定することもありますので、それを踏まえて最大限かかる予算を把握しておくようにしましょう!



リノベーションはプロに相談!

上で予算の話が出ましたが、リノベーションと決まっていれば自分で工事をすることはありませんよね!
自分で考えることに行き詰ったり、わからないことがどんどん出てきたら、プロに相談してしまいましょう!あれこれ悩んで調べているよりも、その場で答えが返ってくるので解決のスピードや具体的な計画がどんどん進みます!

 

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マンションリノベーションのイメージは少し変わったでしょうか?構造を理解してそれを上手く利用できれば、あなたの理想の空間を叶えることも。
予算も、新築より抑えられることもありますし、予算があまり変わらなくても、すでに間取りの決まった新築より自分の使いやすい、こだわったライフスタイルのための住まいを作れます!

 

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