仕上材料を活かしたリノベーション

リノベーション 2017年1月22日

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私たちリフォームアドバイザーが、お客様へリノベーションプランをご提案するときに考えるポイントは、①間取り ②機能性 ③素材テイスト の3つがあります。
これらは、お客様のお話をお伺いしながら最低限ご提案しなければなりません。

 

とくに③に関しては、お客様の趣味・思考で室内空間のイメージも変わってきます。提案するアドバイザー側としては、新しい素材・変わった素材・安全性に優れた素材など、他にも色々な要望にお応えしなければならないため専門的な知識が必要になります。


では実際に素材を活かしてリノベーションをするには、どんな素材があって、どんな使い方ができるのでしょうか?

そんな疑問をここではわかりやすく解説していきます。もしかすると面白い素材が身近なところにあるかもしれませんよ。



どんな仕上素材があるのか?


素材といっても漠然としていますが、実際建築で使用される仕上素材は数限りなく存在します。ここでは代表的な物を素材別に要素・規格のご紹介していきます!


【木質系】住宅で一番材料として多く使われる素材
無垢/合板系フローリング、突板/木質系ボード、無垢一枚板、集成材など。

【無機質系】ほぼ下地として使用されるが、近年仕上として使用される例もある素材
石膏ボード、ケイカル板、木毛セメント板など。

【塗装系】着色物に合わせ選択する素材
ウレタン、オイルステイン、オイルフィニッシュ、エマルジョンペイント、自然塗料など。

【敷物系・シート系】壁紙、床材といわれる素材
紙/布/ビニルクロス、リノリューム、カーペット、クッションフロアー、畳など。

【左官・石材系】塗壁、タイル、天然石などの仕上素材
京壁、珪藻土、漆喰、大理石/御影石、大谷石、磁器質/せっ器質/陶器室タイルなど。

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このような素材が建築資材として使われておりますが、これ以外にも金属系や樹脂系など様々な素材があります。素材の組み合わせ方でデザインスタイルやイメージにも変化が出て、室内の装飾性もより高めることができます。

これだけたくさんの素材があるので、良い仕上をするにはノウハウを持った施工店側との細かい打合せや、依頼されるお客様の使用商品に対する把握も必要なのです。お互い妥協せずに、十分な素材選びをしましょう!



どんな使い方をしたらよいのか?


新築もリフォームも仕上材というと、壁・天井にクロス、床にフローリングという組み合わせが非常に多いです。

当然、色も豊富でとても使いやすい商品ではありますが、仕上材を部分的に変えたり別な素材の仕上材を使ったりすることで、お部屋の雰囲気や質感をガラッと変えることが出来ます。

例えばフローリングも通常は床に使用しますが、天井に使ったり、壁にアクセントとして使ったりすることで、クロスでは表現できない重みや味わいを演出することが可能です。

 

このお家は、天井に合板フローリングを貼りました。

 

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一方、こちらのお家は壁にフローリング、大谷石を貼りました。

 

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フローリングだけではなく、無垢の木材やタイルなどを使ってみるのも良いでしょう。

 

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これらの写真のように、ちょっとした素材の使い方でアイデアある室内空間の表現が出来ます。

 

ただし、注意しなけれならない点もあります。

様々な素材を使うにあたり、その場所に使用しても差し支えない物なのか、技術的な問題で施工性に支障はないかなど、施工店側との事前確認が必要となります。もちろん通常の施工より難易度が高いため、充分な打合せが必要です。不安や疑問は、遠慮せずにいろいろと聞いて解決しちゃいましょう!



コスト・メンテナンス性は?

 

様々な素材を使って室内を演出できることはわかりましたが、コスト的に上がってしまうのでは?といった心配はありますよね。見た目を良くするために物量は増えるわけですから、コストは上がる傾向にあります。

 

でもローコスト材を使ったり、総工費の中で調整するなどの方法はありますので、施工店側に交渉してみるのも1つの方法です。「時価的に手ごろに入る素材はないのか?」「安価なストック品などはないか?」など、聞いてみると意外な掘り出し物に遭遇するかもしれません。


しかし安さ一辺倒でメンテナンス性が悪くては元も子もありません。

壁に石を施工後、ボロボロとはがれてしまったり、本来下地として使う木材を仕上として使ったが、仕上げたあと、表面が粗く毛羽立っていて手で触るには危険だったり・・・。見た目が良くても様々な素材の性質があるため、その後のメンテナンスが非常に重要になってきます。

100%完璧な素材はないので、施工後のメンテナンス性をよく理解して、材料をチョイスして下さいね。


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素材を知ってアレンジしてみよう!


それでは実際に素材をアレンジして施工した現場をご紹介します。これは木毛セメント板を使い、お部屋の間仕切り壁として施工した例です。

 

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木毛セメントとは、ひも状に削った木材とセメントを混ぜて加圧成形した板のことです。表面を近くで見ると、こんな感じです。

 

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こちらは、もともと床に貼られていた無垢の木材を加工して板張りの壁として再利用したお家です。

レトロな雰囲気を出すのに、照明電線にガイシを使っています。ガイシとは、昔電気の配線をする時に絶縁体として使われていた部品のことです。古いお家には残っているかもしれません。

 

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素材のアレンジの仕方で、お部屋をいろんな形で演出してくれます。ぜひ素材を活かしたリノベーションに挑戦してみて下さいね!



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最近の建築雑誌では、様々な素材を生かした現場をよく目にします。
しかし、使いたい素材が仕上材として本当に適しているかはしっかりと確認したいポイント。プロの業者に相談し、使用がOKであればぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

 

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