水まわりリノベーション費用や期間はどうなるの?水まわりリノベーションの失敗しないためのコツをご紹介!

リノベーション 2023年10月20日

一般的には、キッチン・お風呂・洗面台 ・トイレ の4つのことをまとめて水まわりと言います。

水まわりの使い勝手や清潔感は、暮らしの快適さに大きな影響を及ぼします。もし、築年数の古い住宅だったとしても、水まわりを新しくすることで、より長く気持ち良く暮らせるでしょう。この記事では、水まわりの施工事例や費用相場、失敗しないためのポイントをお伝えします。

水まわりリノベーションをするタイミングをご紹介!

先ほども述べたとおり、住宅における「水まわり」とは、キッチン・お風呂・洗面台・トイレの4カ所を指しています。水まわりは、一般的に新築から15~20年ほど経過したら新しくするほうがいいと言われています。

水まわりは表面的にはまだまだ使えるように見えているとしても、ヒビ割れやコーキングの切れ目から水が入って内部での腐食が進んでいたり、劣化や老朽化が進んでいたりする場合があるからです。他にも、家族構成や生活スタイルの変化により不便さを感じはじめることもあるでしょう。

水まわりリノベーションにかかる費用は大きく分けて、本体費用や工事費用、諸経費の3つとなっています。キッチンや便器など、本体のグレードや工事の規模によって費用が変わります。

水まわりリノベーション1.キッチンのリノベーションの特徴

水まわりの代表といえば、キッチンですよね。キッチンの工事は、単にシステムキッチンを古いものから新しいものに取り替えるような工事だけではありません。家族構成の変化や生活スタイルの変化などによってI型からU型へとキッチンの形状自体を変えたり、食洗器やIHクッキングヒーターを取り付けたりする簡易的な工事もあるのです。

システムキッチンの入れ替えをすると、キッチンのスペースが広くなり、機能も充実することで使い勝手も向上します。どのようなグレードの製品を選ぶかによって費用は大きく異なりますが、安いタイプのものであればリノベーション費用を50万円程度におさえることも可能です。

システムキッチンを入れ替えると同時にレイアウトなども変更する場合には、水道や配管の工事、キッチンの拡大や場所移動に伴う内装工事まで必要なケースがあります。この場合、費用は100万円以上、場合によっては200万円を超えることがあるでしょう。工期は規模によっても前後しますが、目安としては大体1週間~2週間程度といわれています。

キッチンのリノベーション費用相場と内訳

一般的なキッチンリノベーションの総費用相場は50万~200万円ほどといわれています。その内訳は、システムキッチンの購入費、配管工事費、内装工事費、既存のキッチン撤去費などとなっています。

キッチン自体を入れ替える大掛かりなリノベーションの場合でも、場所は変えずにシステムキッチンの入れ替えのみにすれば、商品価格のプラス10万円程度、総額50万~70万円ほどで工事ができます。ただ、古い壁付けI型キッチンを対面式に変えるといった場合には、配管工事や内装工事が別途発生しますので、100万円程度の予算を見込んでおいたほうが良いでしょう。

レイアウトの変更や、キッチンを1階から2階へ移すなどの大規模な工事をする場合には、工事費用が膨らむ場合が大半なので、場合によっては150万~200万円程度かかることもあります。

他にも、食洗器やレンジフードといったオプションを追加するとその分の費用がプラスされるので、忘れないようにしましょう。

 

水まわりリノベーション2.お風呂のリノベーションの特徴

現在のお風呂の主流は、システムバスになっています。システムバスは、壁や床まで含めたお風呂場全体がセットになっている商品です。ユニットバスとも呼ばれることもあります。一方、壁や床などをすべてオリジナルで組み上げていく方法が“在来工法”と呼ばれるもので、今でもシステムバスを入れることができない造りの家などでは在来工法が採用されています。

システムバスを利用するリノベーションは、あらかじめ工場で作られた部品を組み立てる作業となりますので、工期が短く済むのが最大のメリットといわれています。機能面も優れており、気密性や断熱効果の高さから近年人気が高まっています。

お風呂のリノベーション例としては、在来工法からシステムバスへと替えるもの、浴室壁面・床面の張り替え、浴槽の交換、バリアフリー化などが代表的なものとして挙げられます。また、浴室と接している場合が多い洗面所やトイレも同時にリノベーションしてしまうケースも増えているようです。

水まわりの中でも特に、お風呂のリノベーションを行うと、より快適な生活が送れるだけではなく、断熱など性能が向上し光熱費の節約にもつながります。また、急激な温度差によって発生するヒートショックを防ぐことができますので、ケガの少ない浴室を実現するといった安全面のメリットも期待できるでしょう。

お風呂のリノベーション費用相場と内訳

お風呂場のリノベーション費用の相場はおおよそ50万~150万円。価格が変動する要因としては、基本的な部分ではユニットバスや床のグレードの違い、浴室乾燥機の有無などが挙げられます。さらに浴室内スピーカー、テレビ、ジェットバスなどのオプションをつけるかどうかでも変動してくるでしょう。

費用の内訳は、既存浴室の解体工事費が約10万~15万円、仮設工事費が約2万~3万円、内装工事費に約2万~3万円、給排水工事費が約7万~9万円、ユニットバス本体費用が約30万円~、そしてユニットバス取付工事費が約5万~10万円といったところ。そのほかにも、取り入れるオプションなどによっては別途発生する費用もあるので覚えておきましょう。

このなかでも、特に価格差が大きいとされているのがユニットバス本体です。耐久性に優れ、カラーやデザインが豊富なFRP浴槽や、断熱性・保温性に優れたステンレス浴槽の場合だと約20万円~、汚れにくいホーロー浴槽の場合だと約40万円~、肌触りの良さやFRP以上の耐久性を持つ人工大理石浴槽の場合だと約80万円~が相場です。

 

水まわりリノベーション3.洗面台のリノベーションの特徴

洗面台のリノベーションについては、生活動線の中で「洗面台があったら便利なのに」という場所に手洗い場だけを作るようなリノベーションから、既存の洗面台を新調したり、ダブルボウルにしたり、場合によってはすべて造作で作成するリノベーションまで、幅広いニーズがあります。お風呂場・脱衣所をまとめてリノベーションするケースも増えてきています。

今まで洗面台がなかった場所に新たに洗面台を増設する場合だと、1階だと工期は3~4日程度ですが状況によっては大きくぶれる事も少なくありません。また、戸建ての家で1階にしか洗面台がない場合などは、2階の寝室付近にもうひとつ新たに設置すれば、朝の忙しい時間帯に洗面台が混雑するのを防ぐことができ、家族全員が生活しやすくなるでしょう。

※2階に設置する場合、配管があるかどうかで工期はが大きく異なります。

ボウルと鏡、キャビネットがセットになっているユニットタイプでは、三面鏡や壁出し水栓シャワー付きのものが選べるなど、生活スタイルに合わせた便利な洗面台をチョイスできます。

また、洗練されたデザインの多い、カウンタータイプの洗面台にすると、収納スペースを広く取ることができるでしょう。

洗面台のリノベーション費用相場と内訳

洗面台のリノベーション費用は、水まわりリノベーションの中では比較的安価なので、約10万~50万円が相場になっています。費用を大きく左右するのは、洗面台のグレードやミラー、そしてシャワー水栓の設置、収納の有無・大きさなどとなっています。また、同時に床面の張り替えなども行う場合は、追加費用がプラスされます。

既存の洗面台がある場合には、その撤去費用と処分費用として3万~5万円程度が必要になります。洗面台本体の費用はグレードによって異なりますが、最も間口の狭い500mmサイズでは4万円程度で販売されています。最も普及している750mmサイズで6万~10万円程度、さらに大きく高級感のあるものでは50万円以上の洗面台もあります。

ただし、専門業者にリフォームを依頼すれば、洗面台の本体価格を割引で購入できる場合もあるようです。そして、床の張り替えをする場合には、さらに2万~5万円程度必要になります。

 

水まわりリノベーション4.トイレのリノベーションの特徴

トイレのリノベーションといっても、幅広い種類があります。小規模なものでは便座の交換のみというケースもありますが、大掛かりなものでは便器自体の交換だけでなく、床や壁の工事を含むものまで、ニーズによって色々です。

最も多く行われているのが便器自体の入れ替えです。最新の便器は節水機能が搭載されているものがほとんどで、暖房便座やウォシュレット機能はもちろんのこと、洗剤を入れておけば自動で洗浄してくれるという優れものまで発売されるようになりました。

使用年数が経つほど、家庭の掃除ではどうしても落としきれない頑固な汚れが出てきてしまうのが水まわりの悩みです。なかでもトイレは汚れが気になる場所と言われているので、可能な限り清潔感を保ちたい場所です。便器だけでなく、床や壁クロスも新しくすれば、見た目がキレイになるのと同時に気になる匂いもなくなるので、まったくの別空間として一新することができます。

トイレのリノベーション費用相場と内訳

トイレのリノベーション費用の相場は10万~50万円程度です。価格に幅がある理由は、便器のグレードや床・壁のクロス交換の有無などによって費用が変動するからです。また、今までトイレがなかった場所に新設する場合には、追加の工事費用がかかるので注意しましょう。

具体的には、既存のトイレ撤去費用が4万円程度、新たなトイレの設置費用が5万円程度、給排水管工事に1万円程度、壁や床のクロス張り替えが10万円程度です。それに加えて、便器本体価格が20万円前後かかりますので、トータルだと40万円ほどになります。

一般的なリノベーション価格の目安は、便座のみの交換であれば15万円程度、便器ごと交換すると30万円程度です。費用の高いリノベーションと言われているのが和式トイレから洋式トイレへの入れ替え工事や、新たにトイレを新設する場合で、これらのケースでは60万円程度かかることがあります。タンク式トイレをタンクレスにしてトイレ内を広くし、手洗い場を新設する工事も行った場合、費用は45万円前後が近年の相場価格と言われています。

 

水まわりリノベーションで失敗しないためのポイント

最後に、水まわりのリノベーションで気を付けたいポイントについてお伝えしていきます。

水まわり4点セットでまとめて依頼するのが格安でおすすめ

戸建て・マンションに関わらず、水回りについて不具合を感じ始めるタイミングは同時に訪れることが多くあります。キッチン・お風呂・トイレなど複数の場所で、パッキンの緩みや金属部品の摩耗、汚れや腐食など、いろいろなトラブルが生じます。そのときはちょっとしたトラブルだと感じても、さらに経年劣化が進めば通常使用に支障をきたし、本体の古さに不便さを感じることも増えるでしょう。

そのため、水まわりのどこかに不具合が生じたら、ほかの場所もまとめて修繕・入れ替えするのがおすすめです。キッチン、お風呂場、洗面台、トイレの4カ所すべての水まわりリノベーションをまとめて業者に依頼すれば、資材の仕入れや排水管施行工事のコスト削減が可能となりますので、結果的に依頼者が支払う費用も安くできるでしょう。個別に工事するより、工期が短く済む点も魅力的なポイントです。

昔はそれぞれが独立していた水まわりですが、今はお風呂場の手前の脱衣所を広くして洗面台を設け、そこにトイレが設置されているケースが多いのではないでしょうか。そのような理由的にも、レイアウト的にも、水回りの工事をする場合は、同時リノベーションが理にかなっているのです。

4カ所の水まわりそれぞれを個別にリノベーションすると費用がかさみますが、一度に水まわり工事を行えば合計で150万~300万円前後とリーズナブルにおさえることができます。

現状のデザインや動線を考えた水まわりの設計にするのがおすすめ!

水まわりのリノベーションを業者に依頼する際には、今不便に感じているポイントや、希望する機能、想定している使い方などを丁寧に業者に伝えましょう。経験と実績が豊富な専門業者ならば、悩みを解決するための設計や最適な製品をいくつか提案してくれるはずです。

しかし場合によっては、業者にとってのみ都合の良い工事内容やメーカーを勧められてしまう場合もあるようです。最悪の場合、見た目のバランスや使い勝手が今以上に悪くなってしまうこともあるかもしれません。それではせっかくのリノベーションが台無しになるので、業者選びは慎重に行うようにするといいでしょう。

選び方の一例として、水まわりリノベーションを依頼するときは、こちらの要望をきちんと聞いてくれる業者を選ぶようにしましょう。プランナー、現場監督などを分業している業者が一般的ではありますが、できれば最後まで同じ担当者が窓口となってくれると安心です。一貫して同じ担当者であれば、依頼者にとってもコミュニケーションが取りやすく、リフォームの具体的なイメージを伝えやすいでしょう。

保証やアフターサービスも必ずチェック!

工事前に十分な打合せをして臨む水まわりのリノベーションではありますが、完成後に思わぬ不具合や、「イメージと違ってがっかりした」というトラブルも耳にします。そんなときのための保証やアフターサービスがきちんと設定されているかどうかは、業者選びの際の大切なポイントとなるでしょう。

打ち合わせ時はどうしても価格を重視してしまいがちですが、安かろう悪かろうで後悔してしまったという失敗は少なくありません。

水まわりに限らずリノベーションをするということは、依頼者は今後もその家に長く住むことを想定しているはずです。その場限りではなく、施工終了後も安心して付き合っていける業者に依頼することが重要になるのです。

水まわりリノベーションの費用相場と内訳

ここまでキッチン・お風呂・洗面台・トイレなどの水まわりのリノベーションの相場や、水まわりのリノベーションを依頼する際の注意点について解説してきましたが、「水まわりのリノベーションをお願いしたいが予算が限られている…」という方も多いのではないでしょうか。

最後に水まわりリノベーション箇所毎に、「全体の費用相場」「どこに費用がかかるのかの内訳」を簡単にまとめますのでご参照ください。

相場から異常に安い価格設定の場合はどんな作業をするのかも見積等で確認し、しっかりと対応をしてくれる業者なのかを見極める事も大切になるでしょう。

水まわりリノベーションをするなら実績豊富なプロに任せよう!

水まわりリノベーションは、設備を新しいものに替えるだけにとどまらず、多岐にわたります。もともとのデザインや家全体の雰囲気にマッチするかどうか、そして住む人の動線を考えたときに不便がないかなどを総合的に判断して設計・施行する必要があります。後悔することないように、満足できる水まわりのリノベーションをしたいならば、実績も豊富で信頼ができるプロに依頼するのがおすすめです。

※リフォームやリノベーションの費用は施行する地域により異なります。 本記事でご紹介した金額はあくまでも一般的なものとしてお考えください。  

 

水まわりリノベーションに関するよくある3つの質問

Q.水まわりリノベーションの種類は何?
A.住宅における水まわりとは、キッチン・お風呂・洗面台・トイレの4箇所のことを指しています。さらに、これらの水まわりを複合的に行う施工も水まわりリノベーションと呼ばれます。
Q.水まわりリノベーションの費用相場はいくら?
A.既存の状態にもよりますが、キッチンリノベーションなら50万~200万円前後、お風呂リノベーションなら50万~150万円前後、洗面台リノベーション・トイレリノベーションなら10万~50万円前後です。
Q.水まわりリノベーションで失敗しないためのポイントとは?
A.水回り4点セットでまとめて依頼すると、価格が抑えられるのでおすすめです。また、現状の水まわりのデザインや動線を考えた設計にするとよりいいでしょう。保証やアフターサービスなど、リノベーション後のサービス確認もお忘れなく。

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