【中古住宅×リノベーション】リノベーションで住みやすい家をつくろう!工事期間の目安と注意すべきポイントを解説!
リノベーションはリフォームとは異なり、家全体を対象に工事をするので、より理想の家に近づけることができます。特に家族構成やライフスタイルの変化のため、部分的なリフォームでは希望通りの仕上がりにならない場合、リノベーションは非常に有効な手段と言えます。
ただし、家全体を工事するとなると工事内容が多岐にわたり、工事期間が長くなることがあります。そこで今回は、リノベーションをする際の工事期間の目安と、工事期間中に注意すべきポイントをお伝えします。
そもそも❝リノベーション❞とは?
リノベーションとは、リフォームより大規模な工事を伴う改修を指します。
リフォームは老朽化した住宅設備や内装を元の機能に戻すことを目的としていますが、リノベーションはそれ以上に、間取りの見直しを含め、現代のライフスタイルに合った家につくり変えるのです。
機能性を追求した住宅設備への更新、利便性を高める間取りの工夫や、室内空間の明るさを向上させるなど、家全体に付加価値がつくような工事を行います。
基礎、柱、屋根などの構造部分のみを残す「スケルトン」状態から内部を全面的に作り直すため、部分的な修繕で済むリフォームに比べ、工事にはより多くの時間が必要となります。
リノベーションの工事に必要な期間はどれくらい?
家全体を工事するリノベーションでは、広範囲にわたる工事内容になるため、それだけ工事期間は長くなります。日常生活への影響を考えると、あらかじめ工事期間の目安を知っておくことが安心につながります。
リノベーションを完成させるには、工事内容を計画・決定する「設計期間」と、決定事項をもとに施工する「施工期間」という2つのステップが必要になります。
●設計期間
「ここをもっとこうしたい」という希望をもとに、住まいの課題を解決するための工事内容を検討し、最適なプランを決めていく期間です。
家族で話し合いが進み、意見がまとまったら、施工業者に現場調査を依頼し見積もりを出してもらいます。リノベーションは費用がかかる工事ですから、1社だけに決めるのではなく、複数社から相見積もりを取り、プラン内容や工事費用を比較することが大切です。見積もりがそろうまでには、現場調査も含めて2~3週間程度の期間を見込んでおくとよいでしょう。
各施工業者からの提案プランや見積もりを慎重に比較し、複数回の打ち合わせを経て最終的に絞り込むまでには、1~2ヶ月の時間を要します。工事内容が多岐にわたり絞り込む作業も大変なので、焦らずじっくり検討できる時間を確保しておきましょう。
●施工期間
リノベーションの工事内容が決まり、施工業者が確定したら、いよいよ施工に入ります。事前に施工業者から工程表が提示されるため、おおよその施工期間は把握できるでしょう。しかし、解体後に予想外の構造体の損傷が見つかる場合もあるため、工事期間が延びる可能性を考慮し、余裕を持った計画を立てておきましょう。
一般的な戸建リノベーションでは、施工期間は約1~2か月とされています。解体後に構造体の補修を行い、新しい間取りプランに沿って間仕切り壁や住宅設備を設置し、内装の仕上げをしていきます。ただし、造作部分が多い場合や配線作業が複雑な場合には、通常よりも長めになることがあります。
設計期間と施工期間を足して考えると、リノベーションにかかる期間はおおよそ3~5か月になります。もしプランや施工業者の検討に時間をかける場合は、さらに長期間になりますから、希望の完成時期から逆算してスケジュールを決めていきましょう。
リノベーションを行う際の注意点は?
リノベーション工事は一般的に数ヶ月かかり、その間はどうしても日常生活に影響が出ます。普段とは異なる環境でストレスを感じることが多くなるため、次の点に注意し、適切な対策を事前に考えておきましょう。
●仮に住む場所
リノベーションで家全体を工事する場合、構造体を除いて壁や床、天井、住宅設備などを解体するため、住みながらの工事はできません。解体時には大きな音やほこり、振動が伴い、生活をしながらでは工事が進みにくいのです。仮住まいをすることで家が空になり、工事が効率良く進むというメリットも生まれます。
仮住まいを決める際は、家族の職場や学校へのアクセスを考慮することが重要です。リノベーション工事には実質1~2ヶ月かかるため、その間の通勤や通学に支障がないように場所を選びましょう。特に小学生や中学生の子どもがいる場合は、学区内に仮住まいを選ぶのが無難です。
●予算を抑えたいならマンスリーマンションが最適
たとえ短期間であっても、一般的な賃貸物件を借りる際には敷金や礼金などの初期費用がかかります。リノベーション工事以外の出費を抑えたいなら、こうした初期費用が不要なマンスリーマンションを検討しましょう。
マンスリーマンションは、すでに家具や家電が設置されており、すぐに生活を開始できます。また、短期的な滞在を想定しているため、利便性の高い場所に位置する物件が多く、子どもの通学に問題がなければ通勤が便利になることもあります。立地上のメリットが大きいなら、マンスリーマンションの活用が最適です。
●工事期間には余裕を持った計画を
リノベーションを実施する際、施工会社からあらかじめ工程表が渡され、工事の予定や完了日時を知ることができます。ただし、解体作業中などに予期しない問題が発生することがあり、工程表通りに進まない場合もあります。
例えば、子どもの入園式や入学式に合わせて引越しを終わらせたい場合、スケジュールに余裕がないと、遅延が生じた場合に仮住まいから通園や通学をしなければならない可能性があります。加えて、仮住まいの契約タイミング次第では、1ヶ月分の追加家賃を負担しなければならない状況になるかもしれません。
リノベーション工事では予測できない事態が起こることがあるため、工事完了日ではなく、引越しが完了するまでの期間に余裕を持たせるよう、設計段階から施工会社に希望を伝えておきましょう。
●不明な点は後回しにしない
リノベーション工事が天候や現場の状況により予定通りに進まない場合は、原因や対策について説明を受け、都度理解しておくことが大切です。不明点を解消しないままでいると不安が増しますし、進捗状況をこまめにチェックすることで、工事がよりスムーズに進むでしょう。
高額な予算をかけて行うリノベーション工事は、家という大切な資産をより良くするためのものです。何か疑問があれば、その都度営業担当者や施工担当者に確認し、納得したうえで進めることが大切です。