【中古住宅を自分好みの空間へアレンジ】おしゃれ&快眠!寝室リノベーションを後悔しないための大切なポイントと事例について解説します!

リノベーション 2024年4月20日

中古住宅を購入したものの部屋が理想的な広さでなかったり、自分の好みではない壁紙の色だったりする場合がありますよね。ほかの部屋に比べ、特に寝室はリラックスできる居心地のいい空間であることが理想的です。

なぜなら睡眠は、疲れた脳や体を休養させて疲労を回復する働きがあり、生活の質に大きく関わってくるものだからです。毎日質の高い睡眠を十分にとれるように、リノベーションで寝室環境を改善してみませんか。

今回は寝室にありがちな失敗例をもとに、快眠のためのおすすめリノベーション方法をご紹介していきます。

1.快適な寝室でしっかり眠ろう!

1-1.落ち着かない寝室は睡眠の質が下がる

日本は、世界でもまれに見る「寝不足大国」と言われています。しかし、睡眠は成長を促すだけでなく、心を安定させたり免疫機能を高めたりと多くの重要な働きを担っています。だからこそ、良質な睡眠を十分に取らなければならないのです。

厚生労働省では「健康づくりのための睡眠指針」として12か条の項目を上げており、その中の1つに「安眠のための環境づくり」が入っています。

参照:「健康づくりのための睡眠指針 2014」より

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

快適な寝室の環境を考えるうえで、温度や湿度、色や外からの明るさ、騒音など様々な気をつけるべきポイントがあります。「なかなか寝つけない」「もっとぐっすり眠れるようにしたい」と感じる人は、寝室そのものに原因が潜んでいるかもしれません。

寝室を見直して質のよい睡眠がとれるように、思い切って部屋をリノベーションしてみるのもおすすめです。  

1-2.人が立ち入ることがない寝室だからこそのこだわりを

寝室の多くは独立した部屋であるため、来客があっても玄関やリビングとは異なり人目につくことはありません。だからこそ家全体の雰囲気を気にせずに、寝室だけガラッと変えてリノベーションする人も増えているようです。

おしゃれなクロスや床材、さらには間接照明を取り入れるなどして、自分だけのデザインをつくりだすことができます。

2.寝室リノベーションにありがちな失敗3例

2-1.朝日がまぶしくて目が覚めてしまう

「朝日で自然に目覚めるのが理想的」と寝室を東向きにするケースもありますが、朝日がまぶしすぎてぐっすり眠れないといった失敗例をよく聞きます。

東向きになっている寝室の場合、差し込む朝日がまぶしすぎて朝早く目が覚めてしまいがちです。朝日は早朝5時くらいから上がるので、7時まで寝ていたい人にとってはなかなか辛いかもしれません。

東向きの部屋は西日が入らないので夕方は快適に過ごすことができますが、一般的な生活サイクルであれば夕方に寝室を使う頻度は決して多くありません。夏の間は朝日で部屋の温度が上昇し、蒸し暑くなってしまいます。  

2-2.部屋の雰囲気が明るすぎて気が休まらない

家のテーマカラーとしても人気が高い清潔なイメージの「白」ですが、寝室のメインカラーにはあまり向いていません。なぜなら、白い寝室はまぶしすぎて気が休まらない場合があるからです。

真っ白い壁や白い家具、白のベッドシーツなどはとてもオシャレに見えますが、実際白に囲まれた寝室で寝ようとすると、案外寝付きにくいと感じる人が多いようです。

寝室の照明にも要注意です。電球の色には3種類あり、「電球色」・「昼光色」・「昼白色」に分類されます。その中で、青白く光る「昼光色」は寝室には向きません。明度が高く部屋の隅々まで照らす昼光色は書斎や子どもの勉強部屋向きで、脳を活性化させる色だからです。  

2-3.騒音が気になり寝付けない

立地や周囲の環境による騒音を快く思わない人は多いでしょう。特に家が道路沿いにあり寝室も道路に面しているような場合は、夜間でも車やバイクの走行音、救急車のサイレンなど逃げ場のない騒音に頭を抱えるケースも少なくありません。

普段の生活の中でも、外部の騒音が煩くないことに越したことはありません。部屋割りや立地などの理由があり寝室を変えられない人の中には、深刻な騒音問題に悩んでいる人も多いです。慢性的な睡眠不足になる前に、少しでも騒音を和らげられるようにリノベーションをしていきましょう。

3.寝室リノベーションをするうえで重要なポイントと事例

3-1.クロスやインテリアは落ち着いたカラーで寝やすい環境にする

快適な寝室にリノベーションするために、落ち着いた色のテーマカラーで統一しましょう。ベージュやブラウン、グレーといった色ならホテルライクな高級感のある雰囲気にすることができます。

寝室の場合、クロスも落ち着いた色に張替えることがおすすめです。さらに、極力家具も減らし、シンプルな寝室になるようにリノベーションしましょう。

リビングやキッチンには、ソファやダイニングテーブルなどの家具を多く置かなければならないのでスタンダードな白い壁紙が向いています。ですが、寝室全体を白い壁紙にして家具が少ないと光を反射しやすくなり、寝室がまぶしくなってしまうので注意しましょう。

 

・クロス張替えはいくらかかる?

6畳ほどの広さの寝室なら、全体的にクロスの張り替えをしても5万円以内でできることがほとんどです。壁紙も吸湿や蓄光機能を持っているタイプもあり、高機能な壁紙にすれば費用は高くなります。

クロスの張替えはコストを抑えてできるリノベーションなので、寝室のように独立した部屋なら手軽に印象を大きく変えられますよ。

 

・家具の配置はどうするべきか?

寝室の家具の配置で気をつけてほしいのは、頭上に壁面収納などの家具を置かないようにすることです。寝ているときに頭上に物があると、意識していなくても警戒してしまい眠りが浅くなることがあります。

寝室をリノベーションするなら、イメージに合わせたインテリアも一緒に提案してくれるリノベーション業者にお願いするといいでしょう。どのようにすればいいか決められずあれこれ悩まなくても、プロの目線から快適でおしゃれな寝室をコーディネートしてもらえるはずです。

 

3-2.おしゃれな間接照明リノベーションは寝室にこそおすすめ

間接照明は、部屋を直接照らさずに壁や天井に光をあてて反射した光で部屋を照らしてくれます。 あたたかな雰囲気をつくりだすだけでなく、空間に奥行きをつくったりや柔らかいニュアンスを加えてくれたりする効果もあります。おしゃれで高級感を演出してくれるので、寝室をはじめリビングに取り入れる家も増えています。

快適な寝室にリノベーションしたいなら、間接照明を取り入れることをおすすめします。暖色の電球色を使った間接照明であれば、快眠効果が期待できたり部屋のアクセントになったりと、まるでホテルで過ごしているような快適な寝室にすることができます。

 

・間接照明の種類について

間接照明には、「コーブ照明」・「コーニス照明」・「バランス照明」の3種類があります。

「コーブ照明」は天井を照らすタイプで、部屋の天井を高く見せてくれる効果があります。「コーニス照明」は壁を照らすので、お気に入りのクロスや絵画を組み合わせることでより一層おしゃれな雰囲気をつくることが可能です。「バランス照明」は壁と天井の両方を照らし、部屋全体を広く見せてくれる効果があります。

 

・間接照明のリノベーションに必要な費用は?

寝室にどれくらい間接照明を取り入れるかでも、リノベーションに必要な費用は大きく変ってきます。寝室全体を間接照明でリノベーションする場合、60万円以上はかかることになるでしょう。

デザインに力を入れているリノベーション会社に相談すれば、コストを抑えながらでも素敵なリノベーションプランを提案してくれますよ。

 

3-3.二重窓で防音効果を上げる

騒音に悩まされる寝室は、できるだけ早急にリノベーションをして環境を改善していきましょう。

外部の騒音対策として、窓のリノベーションが効果的です。窓の内側にもう1つ窓を取り付ける内窓や二重窓といわれるリノベーションがおすすめです。内窓リノベーションは既存のサッシや窓ガラスに手を加えずにできるので、マンションでもよくみられます。

また二重窓は、防音だけではなく断熱性能も効果が期待できます。窓と一緒に取り付けるサッシはアルミ製が多いですが、熱伝導率の低い樹脂製サッシを使用すればより高い断熱効果が期待できます。さらに二重窓の両方に鍵をつけることができて、防犯効果も高めることができます。

 

・二重窓へリノベーションするための費用は?

180センチほどの高さの掃き出し窓を二重窓にする場合、リノベーションにかかる費用はおよそ7万円~10万円程度でしょう。使用できる窓の材質は立地によって異なるので、リノベーション業者に実際の家を確認してもらうことが重要です。

 

3-4.【事例】家の雰囲気を活用しておしゃれな寝室へリノベーション

築50年という歳月を重ねているものの古びた印象のない家で、オリジナリティあふれた寝室にリノベーションした事例です。寝室にある掃き出し窓は断熱性の高い窓に入れ替えることで、機能性をアップしています。

寝室のほか玄関など複数の場所のリノベーションを行い、床や天井を解体して組み直したりしているのでかかった費用は総額で350万円ほどでした。独創的で、どこか懐かしさを感じるような寝室にリノベーションされました。

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